京都奇才物語
発売日
2013年05月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81201-4

京都奇才物語

著者 丘眞奈美著 《放送作家、京都歴史ジャーナリスト》
税込価格 924円(本体価格840円)
内容 古代中国の先進文明を消化しつつ「独自の国風文化」へと目覚めていった京都。そこには各時代、奇人・異才と呼ばれる人物たちがいた!



 上宮厩戸豊聡耳皇子(聖徳太子)、秦河勝公、和気清麻呂公、桓武天皇、小野篁朝臣、安倍晴明公、大江匤房卿、世阿弥元清――日本人の精神世界は、京都でこの8人がつくった!

 異才や奇人と呼ばれた人びとは、自らの天命に向かって無我夢中に生きてきた。彼らは先駆者や開拓者、救済者になり、後世の人びとの生き方の手本となり続けた。各時代に刊行された偉人伝は、「ブレない生き方」「よき往生の仕方」を学ぶテキストでもあったのだ。

 日本人がどんな時代を生き、どんな精神世界を抱いてきたのか。それは現代にも共有できる「心の文化遺産」であり、それを知る時に歴史は未来学になるのではないか。

 本書は、京都を中心に活躍した8人の奇才を通じて、今なお残る伝承や信仰を紐解きながら、日本の古き精神世界のルーツを再発見していく。