柳田国男の故郷七十年
発売日
2014年08月22日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-82106-1

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柳田国男の故郷七十年

著者 柳田国男著 《(柳田)民俗学者、作家》
石井正己
主な著作 『遠野物語』『日本の伝説』『山の人生』(以上角川ソフィア文庫)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 柳田国男が少年時代~晩年期の多彩なエピソードを通して語る、神秘的で、どこかなつかしい“日本の姿”。小林秀雄絶賛の名著を復刊。



 稀代の民俗学者・柳田国男の著作のなかでも隠れた名著といわれ、小林秀雄も度々取り上げている口承自伝『故郷七十年』。いまは手に入りづらい同書から、読みやすく面白い話をより抜き、手に取りやすいボリュームに再編集して復刊します。

 収録作品には、観察力・感受性に秀でた少年期の体験談(「幼時の読書」「ある神秘な暗示」「神隠し」「嫁盗み」など)から、作家や評論家との交友録(「鴎外に知らる」「泉鏡花」「藤村の詩「椰子の実」」「南方熊楠先生のこと」など)まで、多彩な登場人物とエピソードが語られています。さらに、他に類を見ない柳田国男の学問は一体どのようにして生まれたのか、その起源をかいまみることのできる話が満載です。

 柳田国男の目を通して語られる日本は、現代を生きる私たちにとって、神秘的でどこか懐かしさを帯びています。『遠野物語』を読んで関心をもった方にとっても、柳田国男の入門書としておすすめの一冊です。