書籍

- 発売日
- 2014年11月14日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-82331-7
うるわしき戦後日本
著者 | ドナルド・キーン著 堤清二(辻井喬)著 |
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主な著作 | <キーン・主な著作>『明治天皇』(新潮文庫) |
税込価格 | 880円(本体価格800円) |
内容 | 誰より日本文化を愛する文芸評論家と、クール・ジャパンの原型をかたちづくった経営者が語り合う、日本文明が世界を席巻している理由。 |
誰よりも日本文化を愛する研究者と、クール・ジャパンの原型を作り上げた稀代の経営者が語り合う、戦後70年の奇跡とは?
2015年は戦後70年。もう立ち直ることは不可能ではないか、という焼け野原から奇跡の復興を遂げ、いまや経済大国としてのみならず、文化大国としても再び世界で認められるようになった日本。クール・ジャパンの話題は各国で尽きることなく、日本食は最も人気のある料理の一つに。
しかし、黙っていてそうした状況が生まれたわけではない。当然ながら、そこには先人の血の滲むような努力があった。そこで日本の美を海外へと広めた当事者が、コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーン氏、セゾングル―プを率いて無印良品を興した堤清二(辻井喬)氏である。
本書は惜しくも昨年11月に逝去された堤氏が生前、キーン氏との長時間にわたる語らいを書籍化したもの。そこでは、現代日本にまで影響力を及ぼす東山文化の神髄から、三島由紀夫、安部公房など戦後にひしめく作家たちの秘話、昭和から平成にいたる日本人の精神史までが描かれていく。
まさに復興の使命をその肩に背負った知の開拓者たちが、戦後70年の節目に語る言葉はこれからの日本文化を語るうえでも聞き逃せない。「日本文化の勝利」と題したキーン氏の最新インタビュー、堤氏の予言のような2007年の文化論も収録し、臨場感あふれる写真も多数収録。
「戦後の終わり」も語られはじめるなか、いまこそ振り返りたい「うるわしき戦後文化」へのオマージュ。
内容例:負けることによって日本は勝った/生活のなかで「美」を重んじる国/金閣寺より銀閣寺に近い日本人の美意識/現代日本まで続く東山文化の影響力/「無印良品」の主人公は消費者である/「楯の会」の制服づくりを引き受けた理由/三島作品はいまや世界的な古典になった/なぜ占領期に多くの名作が生まれたのか/国内で異種の文化に出会うということ/国民作家・司馬遼太郎の世界観/日本で日記の絶えた時代はない/なぜ美術館は高層ビルに設置されるのか/カウンターカルチャーが成立しない時代 ほか
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