書籍

- 発売日
- 2015年02月13日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-82344-7
ナショナリズムをとことん考えてみたら
著者 | 春香クリスティーン著 《タレント》 |
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主な著作 | 『春香クリスティーンのおもしろい政治ジャパン!』(マガジンハウス) |
税込価格 | 858円(本体価格780円) |
内容 | もう単純に右や左の立場で政治を語れるような時代じゃない? 有識者への取材を通して自分で考える春香クリスティーン流・日本政治論。 |
2013年12月26日、安倍首相が靖国神社を参拝したその日、テレビ番組のコメントによって春香クリスティーンさんは「大炎上」を経験します。その賛否について何も語っていないにもかかわらずバッシングは続き、「外に出たら刺されるのではないか」という恐怖から彼女は外出すらできなくなりました。
それから約半年後、原発再稼働を容認する企画に出演したところ、今度は「春香クリスティーンに裏切られた!」と別の人たちからバッシングが。この国ではまったく関係のない靖国神社参拝と原発再稼働とが結びつけられ、そこに「右」「左」のレッテルが張られてどちらかに分類されてしまう……。
そして一方の立場の人たちからは強烈にバッシングされ、もう一方からは勝手に擁護され……。これではいいたいこともいえないし、そもそもいま語られている「右」「左」という価値観で、複雑な現代政治をきちんと区分けできるのだろうか? そうした問いを彼女はとことん考えはじめます。
「ネトウヨ」の人たちとは誰ですか? 彼らは何に怒りを感じている? 「ネトウヨ」と「右翼」の違いはどこにある? なぜ日本では集団的自衛権に反対の人が原発にも反対? 冷戦が終わった現代で、「保守」対「革新」ではなく「左」「右」を分けるためのリアルなキーワードとは、なんなのか?
鋭い疑問を識者の方々にぶつけ、そこでみえてきた「左右」のねじれにも戸惑いながらも、「グローバル化」という言葉に春香さんはたどりつきます。それはネット住民の葛藤を解き明かすだけではなく、自身の出身地であるスイスなどを揺るがす移民問題、「イスラム国」を考えるときの核心にもつながるものでした。
そして、そこで自分がどの立場に共感するのか、ということは、「大炎上」で心身ともに衰弱した当時からは信じられないようなものだったことに、彼女自身、驚くことになるのです。これからますます国際化の波にさらされる日本人にとって、彼女のたどった思考にはきっと、大きな驚きと学びがあるはず。
これまで日本政治に関心をもてなかった人たちはもちろん、現代社会の潮流をウォッチしている人たち、国家論やナショナリズムに関心のある人たちにもぜひ手にとってもらいたい、等身大でありながら、みずみずしい感性と聡明さが発揮された一冊です。
内容例:鳴り止まない抗議の電話、そしてネットが大炎上/その半年後、今度は「脱原発派」からバッシングされる/「右」と「左」とで対立する政治談議へ疑問/「自分たちは騙されていた!」がネトウヨの人たちの本音/デフレにならなければ共産党員は増えなかった!?/「右翼」の定義から歴史的な変遷までを学ぶ/脱原発デモで掲げられる「改憲反対」のプラカード/対立軸は「ナショナリズム対グローバリズム」/国民投票でミナレット建設を禁止したスイス/アイデンティティを「足して二で割る」ことは不可能/フランス『シャルリー・エブド』事件の衝撃/移民問題がオープンに議論できるようになるには/「日本の新聞は『はじめに結論ありき』なんです」/「対話」を通じてしか、私たちは「前」に進めない ……ほか
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