書籍

- 発売日
- 2015年10月15日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-82729-2
優しいサヨクの復活
著者 | 島田雅彦著 《作家》 |
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主な著作 | 『悪貨』(集英社) |
税込価格 | 880円(本体価格800円) |
内容 | いよいよ右翼の時代が終わり、左翼の時代が来る? かつて「サヨク」論でデビューした文壇の大御所が現代社会のジレンマを語り尽くす。 |
戦後の政治的経緯を振り返ると、いまこそサヨクの価値を見直すときが来たと思う。確かにサヨクは主流派にはならないかもしれないが、おかしいと思うことに声を上げてこそ存在価値がある。四十年ぶりに市民が戦争反対や憲法擁護を叫ぶようになったことには、大きな意味がある。……(第1章より抜粋)
「戦争法案」ともいわれた平和安全法制をめぐって大きな反対運動が巻き起こった日本。なかでも学生たちを中心としたデモ活動は、日本社会に強いインパクトを与えた。彼らの素朴な感性が、国家を変えていく力になる、とかつて『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューした作家は語る。
暴走する日本政治、ないがしろにされる憲法……そんな時代だからこそ、一見周回遅れにも思えるサヨクが真の価値を発揮する。戦後日本において右と左の対立軸はどこにあり、それがどうねじれてしまったのか。日本国憲法を守り抜かねばならないほんとうの理由は何か。
さらには厄介な隣国・中国との付き合い方から転換期を迎える資本主義の未来までを、評論家にも、政治家にも語りえない豊かな想像力を駆使して本書は描き出していく。本来ありうべき「もう一つの談話」までも収録した、現代を代表する作家による渾身の一作。
第1章:戦後七十年とサヨクの価値
第2章:憲法に背くメリットなど何もない
第3章:アメリカは信用できる相手か?
第4章:隣人との付き合い方
第5章:資本主義の彼方へ
第6章:若者はいつだって困難な時代を生きる
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