中国経済はどこまで崩壊するのか
発売日
2016年03月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83057-5

中国経済はどこまで崩壊するのか

著者 安達誠司著 《丸三証券経済調査部長》
主な著作 『円高の正体』(光文社)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 いよいよ崩壊局面に差し掛かった中国経済。中国発の世界恐慌は起きるのか? 日本への影響は? 気鋭のエコノミストが大胆に未来を読む。



 効かない景気対策、積み上がる不良債権、人民元国際化をめぐる矛盾……。中国経済に何が起きている? これからどうなる? 新興国ブームの終焉を予言したエコノミストが冷徹に読み解く!

 

 長年、危ぶまれてきた「中国経済崩壊」は、いまや議論の前提となったようにも思える。いったい中国経済はここから「どこまで悪化していく」のか。しかし、信頼できる数字が表に出てこないなかで、その行方を予測するのは簡単ではない。

 本書では、近代経済学の知見を有し、歴史にも精通した気鋭のエコノミストが、数々のマクロ指標、中国人の経済観、アメリカなど他国の政策動向も踏まえつつ、中国経済の現在と未来を徹底分析。その先にあるのは長期停滞か、ハードランディングか、それとも体制崩壊か?

 さらには中国がほんとうに「バブルリレー」の最終走者であり、そこでバトンが途切れたとき、日本・世界経済の命運はどうなるのか? ヒステリックな「崩壊論」でも無条件の「礼賛論」でもない、いま日本人がどうしても知っておかねばならない、中国経済の真実。

 

 内容例:リレーに譬えられる「バブルの発生と崩壊」のサイクル/中国はいま「中所得国の罠」にはまるかどうかの瀬戸際/中国はアンカーか、次の走者にバトンを渡すのか/金融緩和を講じつつ、人民元買い支えを行なう矛盾/「ゴーストタウン」のような不良債権はどれだけあるのか/場合によってはマイナス成長に陥る可能性も/財政出動は機能しないどころか、無駄に終わる/通貨アタックに備えて「参加者」を募るソロス氏/中国の外貨準備高は決して盤石ではない/故小室直樹氏の著作が教えてくれたこと/不正を抑え込めば中国社会主義は次の段階に進む?/地方政府の官僚にとって「所有と占有の混同」は当然/「対外開放」のあとにもう一度バブルが来る可能性/通貨当局はどのように資本取引規制をかけるのか/中国経済にとっての「ブラックスワン」とは ……ほか。