「中国製造2025」の衝撃
発売日
2018年12月20日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-84217-2

「中国製造2025」の衝撃
習近平はいま何を目論んでいるのか

著者 遠藤誉著 《東京福祉大学国際交流センター長》
主な著作 『チャイナ・ナイン』(朝日新聞出版)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 トランプが仕掛けた米中貿易戦争は、「中国製造2025」を潰すためだ。日本にも脅威となる中国の国家戦略の正体が明らかになる!



 米中貿易戦争や米中ハイテク戦争の根幹には「中国製造2025」がある。トランプが怖れているのは、「中国製造2025」により中国がアメリカを追い抜くことである。

 中国は2015年5月に「中国製造(メイド・イン・チャイナ)2025」という国家戦略を発布し、2025年までにハイテク製品のキー・パーツ(半導体など)の70%を「メイド・イン・チャイナ」にして自給自足すると宣言。同時に有人宇宙飛行や月面探査プロジェクトなどの推進を盛り込んだ。また「暗号を制する者が世界を制する」と言われるように、「量子暗号」に力を注いでいる。中国は半導体と宇宙開発によって世界制覇を目指しているのだ。

 この現実を直視しなければ、米中関係も日中関係も見えてこない。中国国家戦略の正体とは何か。習近平の真の狙いとは何か。中国研究の第一人者が、人材と半導体および宇宙に焦点を当てながら分析し、中国の実態と野望を明らかにする。