書籍

- 発売日
- 2019年12月13日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-84295-0
満洲事変
「侵略」論を超えて世界的視野から考える
著者 | 宮田昌明著 《一燈園資料館「香倉院」勤務》 |
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主な著作 | 『英米世界秩序と東アジアにおける日本』(錦正社) |
税込価格 | 1,210円(本体価格1,100円) |
内容 | 満洲国創設は、民族自決の理念を反映した、経済的に自立可能な国家の建設と少数民族の権利保護に対応していた。日本悪玉論を覆す書。 |
満洲事変とは何だったのか。事変に先立つ一九二〇年代を民族自決の理念が登場した時代とするなら、当時の中国は、満洲族やモンゴル族、ウイグル族などの民族自決を明らかに否定していた。満洲事変から支那事変を経て大東亜戦争に至る日本近代史について、帝国主義と民族主義の対立を絶対化する革命思想からではなく、長期的な歴史的文脈の中で、かつ、様々な制約下の行動の中にも新たな理念の影響を読み取る多面的、複合的な視点から再評価すべきである。「侵略」論を超えて世界的視野から当時の状況を知り、歴史認識の客観性を求める新たな試み。日米中や西欧諸国、ロシアという大国のみならず、満洲やモンゴル、東トルキスタン(新疆)やチベット、東南アジアなど周辺地域の研究成果を取り入れることは「日本を加害者、中国を被害者とする定型的な、あるいは結果から過程を演繹するような歴史を克服することにもつながるであろう」(本書「はじめに」より)。
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