日本の盲点
発売日
2021年02月16日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-84855-6

日本の盲点

著者 開沼博著 《立命館大学衣笠総合研究機構准教授》
主な著作 『はじめての福島学』(イースト・プレス)
税込価格 1,023円(本体価格930円)
内容 危機は脆弱な部分に破滅をもたらし、脆弱でない部分を焼太りさせる…社会学者が見過ごされた問題を指摘する、4年間の連載を書籍化。



 「危機は脆弱な部分に破滅をもたらし、脆弱でない部分を焼け太りさせる」「誰かの立場を代弁することは、つねに自己正当化の欲望につながっている」「現代政治は『ユートピア構想無きイデオロギー論争の時代』にある」――。

 3.11、地方創生、post-truth、さらには「リベラル」論、アートイベント、コロナ禍まで。

 気鋭の社会学者が51の論点を取り上げ、ユヴァル・ノア・ハラリやピエール・ブルデューなどの知見も披瀝しながら、社会学的想像力を駆使して盲点を衝く、四年間の論考の集大成。

 現代社会に存在する盲点の存在を感じ取り、ことの根底にあるものを見通す思考力が身につく一冊。

 (目次より)・概念の盲点――「愛と正義」「民衆」「コミュニティ」「時空の制約からの解放」etc./・性的なものへの過剰規制/・地方創生と関係人口論の現在/・科学技術への楽観と悲観――原子力とAI/・カルトメディアとシャープパワー/・放射線を忌避する行動による健康被害/あとがきにかえて――なぜ盲点は盲点であり続けるのか