書籍
- 発売日
- 2021年05月20日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-84926-3
流転の中将
著者 | 奥山景布子著 《作家》 |
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主な著作 | 『葵の残葉』(文春文庫)『寄席品川清洲亭』(集英社文庫)『たらふくつるてん』(中公文庫) |
税込価格 | 1,980円(本体価格1,800円) |
内容 | 会津藩主・松平容保の弟で桑名藩主の松平定敬。国許に見捨てられながらも、越後、箱館と義を求めて戦い続けた波乱の生涯を描く長編。 |
「なぜ、朝敵と言われなければいけないのか――。我らに何の罪があるというのか」
幕末、火中の栗を拾うようなものと言われながらも、京都守護職を拝命した会津藩主・松平容保の弟である桑名藩主の松平定敬は、京都所司代として、兄と共に徳川家のために尽くそうとする。
しかし、十五代将軍・徳川慶喜は大政奉還後、戊辰戦争が起こると容保、定敬を連れて江戸へ戻り、ひたすら新政府に恭順。慶喜に裏切られる形となった定敬らは、恭順を認めてもらうには邪魔な存在として遠ざけられてしまう。
一方、上方に近い桑名藩は藩主不在の中、新政府に恭順することを決める。藩主の座を追われた定敬は、わずかな家臣と共に江戸を離れることに……。
朝敵とされ、帰るところも失い、越後、箱館、そして上海にまで流浪した男は、何を感じ、何を想っていたのか――。
新田次郎文学賞&本屋が選ぶ時代小説大賞受賞作家が、哀しみを心に宿しつつ、転戦していく松平定敬の姿を感動的に描く歴史小説。
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