中国vs.世界
発売日
2021年05月13日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-84947-8

中国vs.世界
呑(の)まれる国、抗(あらが)う国

著者 安田峰俊著 《ノンフィクションライター》
主な著作 『さいはての中国』(小学館新書)
税込価格 1,012円(本体価格920円)
内容 カザフスタン、イスラエル、カナダ…あらゆる国に進出する中国の姿と、各国の駆け引きや拒否反応を、コロナ後の情勢をふまえて描く。



 ナイジェリアには、中国人の酋長が何人もいる。例えば中国国有企業の現地支社に勤める27歳の李満虎は、現地の権力者からの要望で突然地元部族の酋長になった。ナイジェリアと中国との関係が濃密であることの証左といえよう。

 中国に親しみを持つ国は、他にもセルビア、エチオピアなど多数存在する。だがその一方、中国ではなく台湾と国交を結ぶカリブ海の小国など、中国に対抗する姿勢を貫く国もある。本書は大国と相対する12か国のリアルを活写。京都精華大学学長ウスビ・サコ氏、「職業はドイツ人」コラムニストのマライ・メントライン氏との対談、さらに孔子学院への潜入記も収録。

 【内容例】vs.イスラエル――サイバー外交に水を差す「開封のユダヤ人」問題/vs.カザフスタン――「一帯一路のスタート地点」が直面する新疆問題/vs.オーストラリア――スパイとコロナ禍で「蜜月」から「対立」へ/vs.カナダ――中国が民主主義社会をハックする/vs.スリナム――客家と秘密結社と華人大統領etc.