日本人として知っておきたい琉球・沖縄史
発売日
2022年05月27日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85196-9

日本人として知っておきたい琉球・沖縄史

著者 原口 泉著 《志學館大学教授》
主な著作 『龍馬を超えた男 小松帯刀』(グラフ社)
税込価格 1,133円(本体価格1,030円)
内容 本土復帰から50年、琉球・沖縄の通史を新書で学ぶ。日本や薩摩藩との関わりを詳述、日本史の中での琉球の立ち位置を再考する。



 那覇で発見された「山下洞人」の化石人骨は、何と3万2000年前のものだと推定される。爾来沖縄の人々は、彩り豊かな歴史を紡いできた。

 地方の権力者が各々グスク(城)を築いたグスク時代ののち、三山時代を経て、尚氏による統一王朝が誕生。王の即位式で、神女(ノロ)を利用した策謀がなされたこともあった。中国との進貢貿易、東南アジアと日本を行き来する中継貿易で王国は繁栄するが、17世紀島津氏の侵攻を受け、中国と鹿児島藩との二重支配体制に。やがて日本に組みこまれ、悲劇の沖縄戦、本土復帰を経て現代へ……。

 琉球・沖縄の通史を、第一人者が丁寧に解説する。

 
●三山時代の前に、統一王朝が存在した可能性
●「唐一倍」の利益があった中国貿易
●鹿児島藩の琉球支配の必要条件は木材と鉄
●「琉球交易港図屏風」で描かれたにぎわい
●極秘に進められた仏軍艦購入契約
●日本史上最大の地上戦
●沖縄復帰後の「大作戦」