科学的思考トレーニング
発売日
2022年10月20日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85237-9

科学的思考トレーニング
意思決定力が飛躍的にアップする25問

著者 牧 兼充著 《早稲田大学ビジネススクール准教授》
主な著作 『イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学』(東洋経済新報社)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 他社の成功事例が自社ではうまくいかないのは、本当の因果関係が見抜けていないから。単なる相関と因果を見分ける科学的思考法とは?



 「競合A社がこの販促キャンペーンを行ったところ、売上が2倍になった。だから当社でも同じキャンペーンをやろう」

 「業界大手のB社がこのITシステムを導入したら、現場の業務コストが3割削減された。だから当社も同じシステムを導入しよう」

 そうした意思決定の多くは失敗に終わります。なぜなら、うまくいったケースには特殊な文脈や前提条件があるから。前提条件が変われば、結果も変わります。

 そこで必要なのが、「何が原因となって、どんな結果が生じるのか」という因果関係を推論するスキル。これこそが「科学的思考法」です。

 本書では、因果関係のない相関関係を、因果関係だと勘違いしないための区別の仕方を解説。さらに、あなたのビジネスで、ある施策を行うと、どんな効果があるのか、その因果関係を確かめる「科学的実験」の方法も解説します。

 科学的実験ができるようになると、仮説を立てて実験し、その結果を分析して、また仮説を立てる、というサイクルを正しく回すことができるようになります。そして、低コストで、かつ、速いスピードで、成功へと至ることができます。

 日米のビジネススクールで教鞭をとり、イノベーションについて研究する著者が、世界の急成長企業は当たり前にやっている、意思決定の質を高め、「正解のないイノベーション」を起こすための思考法を解説。

 「経験と勘」に頼った意思決定から脱しよう!

 《目次》
●第1章 「科学的思考法」とは何か
●第2章 それは本当に「因果関係」?
●第3章 真の因果関係を発見するための「科学的実験」の方法
●第4章 「科学的実験」をデザインする
●第5章 「失敗」できる組織が科学的思考法を育てる