北極海 世界争奪戦が始まった
発売日
2023年05月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85473-1

北極海 世界争奪戦が始まった

著者 石原 敬浩著 《海上自衛隊幹部学校教官》
税込価格 1,122円(本体価格1,020円)
内容 ロシア、中国が狙う新たな地政学的ポイント「北極海」。日本のエネルギー資源、安全保障を脅かす争いを海上自衛隊の専門家が解説。



 21世紀最大の地政学的フロンティアはここだ! 地球温暖化の進行でますます広がる北極海航路。北極圏には何と未発見天然ガスの30%、石油の13%が眠っているという。まさに「宝の土地」だ。

 現在、地球温暖化によって減少の一途を辿っている北極の氷。しかし、沿岸国のロシアや域外国の中国等は温暖化によるマイナス面より、氷が融けることで「航海が可能になる」「資源の開発ができる」メリットに注目している。各国は来たるべき時に備えて科学調査や資源探査活動を重ね、権益確保のために軍事力の強化、基地の整備を進めている。そしてこれらの活動が摩擦を生み、いまや安全保障上の問題となりつつあるのだ。

 ロシアの北方部隊増強、中国の氷上シルクロード構想、日本の切り札「北極域研究船」。北の海をめぐって展開するバトルを、現役の海上自衛隊幹部学校教官が明解にレクチャーする。

 第1章 地球温暖化で開かれる北極海

 第2章 北極海をめぐる対立の歴史

 第3章 ロシアと北極、プーチン大統領

 第4章 中国「氷上シルクロード」の野望と米国の反発

 第5章 協調可能性と課題:国際制度

 第6章 日本と北極