2035年に生き残る企業、消える企業
発売日
2024年07月12日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85726-8

2035年に生き残る企業、消える企業
世界最先端のテクノロジーを味方にする思考法

著者 山本 康正著 《京都大学経営管理大学院客員教授》
主な著作 『2025年を制覇する破壊的企業』(SB新書)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 生成AIの登場でGAFAMに代わりGOMAが注目されるなど、最新テックの進化は加速している。その潮流を正しく取り入れる方法。



 「世界のテクノロジーは、かつてない速度で進化しています。

 2022年11月に登場したChatGPTのユーザー数は、公開からわずか5日で100万人を超え、瞬く間に世界中に広がりました。これはIT史上最速のスピードです。このブームに乗って、生成AIに必要な半導体を製造するエヌビディアの時価総額は、2024年6月、マイクロソフトやグーグル、アップルを抜き、約500兆円で、上場企業の時価総額において世界一となりました。

 これまでIT業界を牽引してきたのはビッグテックのGAFAMが中心でした。

 GAFAMとは、グーグル、アマゾン、フェイスブック(現メタ)、アップル、マイクロソフトの頭文字を取ったものです。

 しかし、ChatGPTを開発したのは、オープンAIという、2015年に創業したばかりのスタートアップでした。その衝撃は、テック業界の勢力図すらも塗り替えるほどのものでした。

 (中略)

 技術進化の潮流をできるだけ正確にとらえ、最新のテックトレンドをキャッチできなければ、業界を問わず、ビジネスの存続は困難になるでしょう。

 本書のタイトルは、10年後をイメージして『2035年に生き残る企業、消える企業』となりましたが、もっと近い未来に明暗が分かれるかもしれません。

 それだけではありません。生成AIをはじめとした最先端テクノロジーを、文系理系を問わず、誰もが使えることを求められる時代が、すでに始まっています。

 小学生ですらChatGPTを使って読書感想文を書こうと試みる時代です。最先端テクノロジーを使えない人材は、市場価値を失ってしまいます」

 ――本書「はじめに」より

 【本書の内容】

 第1章 いま押さえておくべき最新テクノロジーの潮流
●世界最大級のテクノロジー展示会「CES」を現地で見る
●最先端のプロダクトをチェックするにはテック企業の開発者会議
●テーマ別・注目すべき最新テクノロジーの動向

 第2章 企業も人材も、最新テクノロジーの潮流に乗り遅れれば淘汰される
●最新テクノロジーの潮流に乗り遅れた企業の末路
●非技術系こそ、テクノロジーの知識が強力な武器になる
●テクノロジーの潮流を読み誤らないために

 第3章 世界最先端を自分に実装する方法
●日本のマスコミの報道だけでテクノロジーの潮流はとらえられない
●学びを深めるための四つのポイント