桜風堂夢ものがたり2
発売日
2025年04月11日
概ね、この2日後に書店店頭に並びます
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-85900-2

桜風堂夢ものがたり2
時の魔法

著者 村山 早紀著 《作家》
主な著作 桜風堂ものがたり』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 桜野町の一整と苑絵の前に現れた不思議な少女。その意外な正体とは。田舎町の書店に起こる優しい奇跡を描く物語、シリーズ最新刊。



 世界はひどいところで、人間は時に愚かで残酷だけど、

 それでも世界は美しいし、朝は必ずやってきて世界を照らすから。

 

 一整と苑絵の前に現れた、不思議な少女の正体とは。

 桜野町のひとびとに訪れる優しい奇跡を描く、感動の物語。

 

 第一話 優しい怪異

 桜風堂書店にカフェを併設することになり、その準備を進めていた一整は、ある少女をよく見かけるようになる。店内で、町のどこかでふと見かける少女は、誰かに似ているようで、しかも不思議なことに、見かけるごとに成長しているように思えるのだ。その少女は、カフェ開業を手伝いに桜野町を訪れた、卯佐美苑絵の前にも現れて……。

 

 第二話 秋の旅人

 台風がやってきた日、中学は途中休校となったが、桜野町に戻るバスが運休となったため、透、楓太、音哉と、長い髪の転校生の少女の四人は、学校に残ることになった。そんな中、楓太が、桜野町に伝わる龍神と狐の伝説について話し出す。夕方になってバスが復旧し、四人は帰途についたが、転校生の少女が降りたのは、桜野町の手前の山の中の、誰も住んでいないような場所のバス停だった。

 

 第三話 時の魔法

 いつものように休みの日に桜野町を訪れ、桜風堂を手伝っていた卯佐美苑絵。その日、泊まったホテルで、苑絵は向かいの部屋から、子どもが泣いている声を聞く。放っておけないと、その扉を開けるのだが……。翌朝、月原一整は目が覚めた瞬間、なぜか嫌な予感を覚え、苑絵の泊まるホテルに向かう。