太平洋戦争
発売日
2025年08月08日
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判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85968-2

太平洋戦争

著者 大木 毅著 《現代史家》
主な著作 『独ソ戦』(岩波書店)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、レイテ沖海戦、天一号作戦…『独ソ戦』の著者が、太平洋戦争を「戦略・作戦・戦術」の視点から再検証。



 真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、レイテ沖海戦、天一号作戦…太平洋戦争を「戦略・作戦・戦術」の視点から再検証。

 「太平洋戦争の諸戦役を、主として戦略・作戦次元に注目しつつ検討してきた。そこでの彼我の成功と失敗、明断と誤断をみれば、ありふれてはいるが、今日なお深刻な問題である結論がみちびかれるように思う」(本書「結びにかえて」より)

 成功と失敗を分けたものとは?

 日本陸海軍の明断と誤断とは?

 ベストセラー『独ソ戦』の著者による決定版!

 【目次】

 
●第一章 海原と密林の戦場へ──陸海軍の攻勢戦略

 ・昭和陸軍の栄光と悲劇──南方攻略の絶頂からインパールの奈落へ

 ・連合艦隊司令長官山本五十六──その戦略

 ・「戦略戦闘機」──零戦の真価はどこにあったか

 
●第二章 南溟に疾風走る──南方攻略の戦略と作戦

 ・「戦略」の要求に応えるために──シンガポールへの突進

 ・点で面を制す──三次元からの蘭印攻略

 ・歯車に入り込んだ砂──フィリピン作戦の「重点」誤認

 
●第三章 過信と暗転の太平洋──勝機を逸した攻勢

 ・ポート・モレスビー遥かなり──なぜニューギニア戦線は地獄と化したか

 ・昭和海軍の宿痾──二兎を追ったミッドウェイ作戦

 ・ソロモン海の転回点──ガダルカナルで露呈した昭和陸海軍の欠陥

 ・敗勢に抗する──山本五十六最後の戦略

 
●第四章 勝者と敗者を分かつもの──日米両軍の戦略と戦術

 ・一九四三年の知られざる敗戦──戦略次元で王手をかけたアメリカ

 ・戦術的努力で戦略的劣勢を覆すことはできない──マリアナ沖海戦の致命的誤断

 ・より錯誤の少ない側が勝つ──レイテ沖海戦の逆説

 ・ターゲット東京──アメリカの日本本土空襲における戦略と戦術

 ・「天一号作戦」──沖縄「決戦」の蹉跌を招いた政戦略の不一致