流域治水って何だろう?
発売日
2023年11月01日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-88139-3

流域治水って何だろう?
人と自然の力で気候変動に対応しよう

著者 瀧 健太郎監修 《滋賀県立大学教授》
主な著作 『人と生態系のダイナミクス5 河川の歴史と未来』(共著・朝倉書店)
税込価格 3,850円(本体価格3,500円)
内容 増加・激甚化する水害に対して、川の流域すべての人が協力して行う「流域治水」が始まっています。その考え方と具体例を紹介。



 自然の力を生かした、持続可能な水害対策を知ろう!

 「流域治水」とは、雨水が川に流入する地域(集水域)から、川の氾濫で浸水が想定される地域(氾濫域)までの、流域にかかわるすべての人が協力して行う水害対策です。気候変動をふまえた水害対策として、全国的に取り組みが始まっています。本書では、この流域治水の考え方と具体例をわかりやすく解説します。

 第1章 水の恵みと流域治水

 日本人の暮らしと水とのかかわり/川と環境/治水の歴史/気候変動と増える水害/これからの治水/流域治水の3つの柱/コラム:洪水とともに生きるバングラデシュの人々

 第2章 流域治水の3つの柱と具体的な対策

 河川整備とダムの活用/遊水地の整備/雨水の浸透・貯留を考えよう/防災を意識したまちづくりをしよう/いろいろな堤防を活用しよう/住宅地や都市部の対策を知ろう/情報を集めて活用しよう/被災後の取り組みを知ろう/コラム:川に親しむまちづくり

 第3章 流域治水と持続可能な社会

 グリーンインフラについて知ろう/Eco-DRRって何?/海外で進むグリーンインフラの整備/流域治水プロジェクト/流域治水プロジェクトの事例1 利根川水系/流域治水プロジェクトの事例2 淀川水系/オリジナル防災マップをつくろう!/もっと知りたい! 流域治水とグリーンインフラ