誤解だらけの「関ヶ原合戦」
発売日
2023年04月04日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90310-1

誤解だらけの「関ヶ原合戦」
徳川家康「天下獲り」の真実

著者 渡邊 大門著 《歴史学者》
主な著作 『誤解だらけの徳川家康』(幻冬舎新書)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 偽りの通説で塗り固められた天下分け目の大合戦。なぜ、徳川家康は天下を獲ることになったのか。一次史料がその真実を明らかにする!



 慶長五年(一六〇〇)九月十五日、天下分け目の戦いとして、後世に知られ、家康率いる東軍が勝利を得た関ヶ原合戦。日本史上、あまりにも有名なこの合戦の経緯や様相は、小説やドラマで何度となく描かれてきた。しかしながら、それらの劇的なストーリーが、実際に真実に基づくものかどうかは、今もって論争が繰り広げられている。

 文庫化に際し、ここ数年の「関ヶ原合戦」に関わる最新研究もふまえ、アップデートされた本書が、その真相に迫る。

 豊臣秀吉没後、歴史は大きく動き出す。五大老のひとり、徳川家康は、いかにして天下獲りの道を歩んだのか。西軍を率いた石田三成、西軍総大将になった毛利輝元、上杉景勝と直江兼続……。相対する東軍の家康に従う井伊直政、本多忠勝ら譜代の家臣、そして福島正則、細川忠興、黒田長政……。さらに、真田家、小早川秀秋らは、どう動いたのか。

 「東西挟撃策」「小山評定」「石田三成訴訟事件」「直江状」……合戦前後の動静を、良質な一次史料を重視し、丹念に見つめ直し、検証することで、見えてきたのは、決戦前日に東西両軍の勝敗は決まっていたということだった――。

 
●目次構成
●プロローグ 徳川幕藩体制の端緒となった「関ヶ原合戦」の論点
●第一章 豊臣政権の変質
●第二章 上杉景勝の覚悟
●第三章 決起した西軍
●第四章 輝元、吉継、三成の選択
●第五章 関ヶ原前夜の攻防
●第六章 決戦関ヶ原
●第七章 「関ヶ原合戦」の戦後処理
●エピローグ 徳川家康「関ヶ原体制」の創出

 *本書は、2019年9月にPHP研究所から刊行された『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか』を改題のうえ、加筆・修正したものです。