紫式部と源氏物語の謎55
発売日
2023年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90377-4

紫式部と源氏物語の謎55

著者 古川 順弘著 《宗教・歴史研究家》
主な著作 『仏像破壊の日本史』(宝島社)
税込価格 1,078円(本体価格980円)
内容 『源氏物語』には消された巻が!? 本当に紫式部が書いたの!? ――“世界最初の長編小説”とその作者をめぐる55の謎を徹底解説。



 千年間、読み継がれた日本最古の長編小説『源氏物語』。誰もが知る作品だが、作者・紫式部は生年も本名も、実のところは分かっていない。さらに、『源氏物語』のストーリーには明らかに矛盾がみられる箇所があり、「複数作者説」まで唱えられている。

 本書は、そんな紫式部と『源氏物語』にまつわる55の謎を取り上げ、平安時代の実態とともに、その真実に迫る。

 
●第一章 『源氏物語』とは――作品をめぐる謎

 どんな内容なのか?/紫式部直筆の『源氏物語』は存在するのか?/最初から五十四巻だったのか?/平安時代の後宮とは?

 
●第二章 なぜ光源氏が主人公なのか――物語をめぐる謎

 時代設定はいつ頃なのか?/光源氏は実在の人物をモデルにしているのか?/なぜ皇室の不倫が大胆に描かれているのか?/なぜヒロインたちは出家してしまうのか?

 
●第三章 『源氏物語』はどうやって書かれたのか――成立をめぐる謎

 なぜ紫式部は『源氏物語』を書きはじめたのか?/藤原道長はスポンサーだったのか?/最初は短編小説だったのか?/『源氏物語』の作者は一人なのか?

 
●第四章 なぜ『源氏物語』は読み継がれたのか――受容史をめぐる謎

 なぜ「国宝源氏物語絵巻」が描かれたのか?/なぜ紫式部は地獄に堕ちたと信じられたのか?/信長・秀吉・家康は『源氏物語』を読んだのか?/海外でも『源氏物語』の擬作が書かれていた?

 
●第五章 本当に紫式部が書いたのか――作者をめぐる謎

 紫式部の本名は?/藤原道長の愛人だったのか?/清少納言の関係とは?/『源氏物語』作者複数説とは?