ゆきげしき
発売日
2025年11月07日
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判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90526-6

ゆきげしき
〈冬〉時代小説傑作選

著者 諸田 玲子/梶 よう子/藤原 緋沙子/志川 節子/篠 綾子/安住 洋子 著/細谷 正充 編
主な著作 あやかし』(PHP研究所)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 駆け落ち相手を待つ女、母を探しに江戸を訪れた男など、雪の季節に繰り広げられる悲喜こもごもが心に沁みる、時代小説アンソロジー。



 寒い夜こそ人の情けがあたたかい

 駆け落ち相手を待つ女、生き別れた母を探す男……雪を背景に繰り広げられる時代アンソロジー

 
●「太鼓橋雪景色」(諸田玲子)来春に国許へと嫁ぐことが決まっているひわは、怪我をした老人を助けた縁から、いわくありげな若侍と知り合い、駆け落ちを企てる。

 
●「雪ひとひら」(篠 綾子)照月堂で菓子職人を目指すなつめは、雪を思わせる菓子を考えることに。そんな中、密かに思いを寄せる相手が、友人の婿になると聞いてしまい……。

 
●「しずり雪」(安住洋子)奢侈が取り締まられ、仕事がなくなった蒔絵職人の孝太は、何度も金を貸してやった幼馴染の作次から持ち込まれた、禁令に触れる仕事を受ける。

 
●「雪の花道」(志川節子)客の少ない冬場の余興として、新潟と長岡の遊女屋で“遊女合戦”を行うことに。長岡の「柏屋」でも練習に励む中、お照は酒蔵で働き始めた茂助の存在が気になり始め……。

 
●「雪の橋」(梶よう子)赤穂浪士による討ち入りに警戒する吉良邸のある夜、清水一学は夫婦約束を交わし、国許で待ってくれている幼馴染の美与に思いを馳せる。

 
●「初雪」(藤原緋沙子)甲州勝沼から江戸にぶどうを運んできた秀治は、幼い頃に行方を晦ました母親を探し回る。ようやく母親と出会えた秀治だったが……。