今日からはじめる　いちばんやさしい「大人のバイエル」

ピアノ教本『バイエル』は、ドイツの作曲家であるフェルディナント・バイエルによって、「ピアノ奏法の入門書」として1850年頃に著されました。以降、ピアノを学ぶための最適な入門書として、人々に長く親しまれています。

本書では、オリジナルの『バイエル』の内容をやさしく、弾きやすくアレンジしています。これからピアノを弾いてみたいという方はもちろん、久しぶりにピアノを練習したい、あるいは、昔ピアノを習っていたけど挫折してしまった……という方でも、無理なく進めていただける内容構成となっています。

本書の10ページから順を追って弾いていく中で、「これは苦手だな」と感じる曲があれば、ひとまず飛ばして構いません。気が向いたらあとでもう一度挑戦してみると弾けることもありますので、柔軟に向き合ってみてください。
本書の全曲が弾けるようになったら、オリジナルの『バイエル』に挑戦してみるのもよいですし、それ以外のさまざまな曲にチャレンジするのもよいでしょう。

皆さまのピアノ上達に、そして何より、ピアノに親しんでいただき、ピアノを楽しんでいただく毎日のために、本書が少しでもお役に立つことができましたら幸いです。　　（「はじめに」より）