人名事典

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中内 功

(なかうち・いさお)
 一九二二年兵庫県生れ。神戸高等商業卒。日綿実業に入り、その後、大栄薬品工業(現ダイエー)を設立。現在に至る。経団連副会長も務める。

 一九五七年、大阪に「主婦の店ダイエー」をオープンしてから四十年で、グループの売上高五兆円規模の小売業に成長させた立志伝中の経営者。規模拡大の強気の経営で小売業界をリードしてきた。

 「主婦の店」の名前には、「主婦が消費者が主権をもつ時代をつくろう、そのためにも流通を改革しよう」という思いが込められている。メーカーが価格を決定するのはおかしいと思えば、価格決定権を主張する松下電器と相いれず、三十年間以上も取引をしないという一徹さである。また、価格破壊を実行し、規制緩和を訴えて、「実行して規制をぶっつぶしていく」とまで言い切る現代の強烈なイノベーター。

(データ作成:1997年)