人名事典

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森 光子

(もり・みつこ)
1920年5月9日、京都府に生まれる。1933年、京都府立第一高等女学校入学。1935年、従兄で映画スターの嵐寛寿郎率いる、寛プロの映画に初出演する。1941年に歌手を目指して上京。太平洋戦争の間は、戦地への慰問も経験する。戦後、大阪でラジオやテレビ、喜劇に数多く出演、着実に活躍の幅を広げる。1958年、劇作家の菊田一夫に見出され上京、『花のれん』で芸術座の初舞台を踏む。

以来、数々の菊田演出作品に出演し、1961年には『放浪記』の林芙美子役に41歳の初主演で抜擢される。初演は異例の8カ月ロングランを記録して、芸術祭賞文部大臣賞を受賞。その後『放浪記』は、半世紀近く公演を重ね、2009年5月9日、帝国劇場にて、前人未到の単独主演記録2000回を達成する(2009年5月末までで通算2017回)。舞台の代表作に、『おもろい女』『桜月記』など多数。近年は、新作舞台にも精力的に取り組む。2010年1月にも新作舞台『新春 人生革命』に主演。テレビには草創期より出演し続け、『時間ですよ』など数々のテレビドラマ、14年間司会を務めた「3時のあなた」「NHK紅白歌合戦」(司会)、バラエティ番組など、幅広いジャソルで活躍。

著書に、『女優 森光子 大正・昭和・平成―88年 激動の軌跡―』(集英社)初の自叙伝『人生はロングラン 私の履歴書』(日本経済新聞出版社)がある。

また、2010年1月6日に4年ぶりのマキシ・シソグルCD『人生革命』をリリース、表題曲とカップリング曲『人生半ばです』で自作詞に初挑戦、1月27日付け有線演歌チャートで一位を獲得するなど、話題を集める。

1992年、勲三等瑞宝章受章。1998年、文化功労者、名誉都民顕彰。2005年、文化勲章受章。2009年7月、女優として初めて、国民栄誉賞受賞。12月、郷里の京都市より市民栄誉賞受賞。

(データ作成:2011年)