人名事典

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アルビン・トフラー

 一九二八年ニューヨーク生れ。ニューヨーク市立大学卒。『フォーチュン』誌副編集長、コーネル大客員教授、未来科学研究所顧問などを歴任。

 長期的展望にたった未来戦略を描き出すのが真骨頂。民間企業からジャーナリストに転じた。加速度的な変化のなかで人類の生き残る戦略を展開した『未来の衝撃』(中公文庫、82年)に続き、八○年には流行語にもなった力作『第三の波』(中公文庫、82年)が世界的ベストセラーに。農業革命、工業化に次ぐ第三の波と位置づけた情報通信革命は、氏の予測どおり、パソコンなどを媒体に世界に急速な勢いで浸透している。最近では米ソ二極構造がもたらした戦争の拡散と平和の可能性を考察した『戦争と平和』(92年)を出版。社会学者のハイジ夫人はよき共同研究のパートナー。オンタリオ大学、慶應義塾大学などで名誉博士号を取得。

(データ作成:1997年)