人名事典

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岡本行夫

(おかもと・ゆきお)
 一九四五年神奈川県生れ。一橋大学経済学部卒。外務省入省、安保課長、北米一課長を経て退官。現在も外務省の信頼が厚いなかで、日米関係を中心に積極的な言論活動を続けている。

 最近はとくに沖縄の米軍基地問題について、外務省時代に基地と周辺住民の利害調整に苦心した経験を生かした評論を多く発表。「まず人間としての思いに根ざした本土側の姿勢を示すべきだ」と、政治に対して国内法令の適用されない自由港建設など、沖縄への特別施策を求めている(『産経新聞』96年7月11日)。二○○○年のサミット開催も提言、名実ともに「沖縄の戦後」を終らせないかぎり安定的な沖縄の基地使用は望めず、安保体制も運用できないとしている。

 著書『責任ある平和主義を考える』(共編著、PHP研究所、91年)、論文に「沖縄問題は解決できるのか」(『外交フォーラム』緊急増刊、96年)など。

(データ作成:1997年)