知ってるつもりで知らない漢字
発売日
2002年08月09日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-62422-8

知ってるつもりで知らない漢字

著者 漢字の愉しみ研究会著
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 語源がわかると漢字は10倍面白い。丸まると太った羊が「美」、礼儀の動作を習うのが「学」など、意外な本来の意味を楽しく紹介する。



 本書は、私たちが日頃よく目にする漢字の「意外な本来の意味」を解説しています。漢字の長い歴史をふり返ると、途中で意味が変わってしまい、本来の意味と現在の意味とに大きなズレが生じているものが少なくありません。たとえば「学」という字を、私たちは「知識をまなぶ」ことだと思っています。しかし「学」の旧字体である「學」の字を見ると、含まれている「臼」という形は、向かいあった二つの「手のひら」をあらわし、礼儀作法の「身ぶり手ぶり」を意味しています。つまり「学(學)」とは本来、「礼儀をまなぶ」ことだったのです。長い歴史を経てつくられたものだけに、漢字には現代人が見失ってしまいがちな智恵が豊かに息づいています。本来の意味を知ると、私たちが当然だと思っていたことの、思いがけない本質を再発見させられます。日頃、身近すぎて見過ごしていたことを、別の側面から改めて見つめ直すきっかけとして、漢字の愉しさと豊かさを味わってみてください。