「脱アメリカ」のすすめ
発売日
1999年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57239-0

「脱アメリカ」のすすめ
米国の言いなりは、もうやめよ

著者 飯田経夫著 《中部大学大学院教授》
主な著作 日本の反省』(PHP研究所)
税込価格 545円(本体価格495円)
内容 自らの経済政策の失敗を日本に肩がわりさせるアメリカの言いなりになる必要はない。日米経済摩擦の虚妄を本質論で喝破した警世の書。



 出口の見えない低迷が続く日本経済。そうしたなか、「内需拡大」「市場開放」「規制緩和」などのキーワードが、景気回復の“特効薬”のように語られはじめて久しい。しかし、これらの言葉は、決して日本の国益を守るためのものではない。「双子の赤字」を抱えたアメリカが、自らの経済政策の失敗を日本に肩代わりさせるべく、一方的に突きつけた要求なのだ。 アメリカの千億ドル単位に達する赤字は、日本が要求どおりに「内需拡大」したところで、数十億ドルを軽減するものに過ぎない。いわば“焼け石に水”である。にもかかわらず、アメリカは無理を承知で難題をふっかけ、日本がバカ正直に応じた結果が、“バブル”の狂奔につながった。 日本はいま、アメリカべったりの経済政策を真剣に見直し、本質的な経済論議を喚起すべき段階にきている。そうしない限り、未来への新たな展望は見えてこない。本書は、そのための大前提に鋭く切り込んだ警世の書である。