張良
発売日
2000年03月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57371-7

張良
劉邦を支えた名軍師

著者 葉治英哉著 《作家》
主な著作 松平容保』(PHP研究所)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 項羽を垓下に破り天下制覇を遂げた劉邦。彼の躍進の陰には常に張良の頭脳があった。漢建国に尽力した稀代の軍師の生涯を描く長編小説。



 本書は、好評「歴史人物シリーズ」の新シリーズ・中国人物篇の第一弾であり、漢帝国を築いた高祖・劉邦の名軍師として知られる張良の生涯を描いた作品である。

 漢の宰相の家門に生まれた張良は、秦の始皇帝の侵攻によって亡国の憂き目を見る。彼は復讐を誓い、若い日に一人で始皇帝暗殺を企てるが失敗。遊侠の徒に身を落として、兵法の究理に没頭する。そんなある日、風采の上がらぬ老人と出会い『太公望兵法書』を授かることに。彼の運はここから開けていった。やがて始皇帝が死に、反秦勢力が起ち上がる。張良は、項梁・項羽の勢力下にあった劉邦を訪ね、客将として帷幕に迎えられることになった。以後「垓下の戦い」で劉邦が項羽と雌雄を決するまで、八面六臂、機略縦横の働きをするのである。特に劉邦最大の危機であった「鴻門の会」では、策謀家としての面目躍如、項羽を翻弄し、危機一髪で劉邦を救った。

 白皙痩身、稀代の名将の活躍を描く長編歴史小説。