北条時宗と蒙古襲来99の謎
発売日
2000年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57452-3

北条時宗と蒙古襲来99の謎

著者 森本 繁著 《作家》
主な著作 『歴史紀行・毛利元就』(新人物往来社)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 鎌倉時代、日本の服属を求め二度にわたり大軍をもって北九州に迫った蒙古襲来と、その阻止に当たった時宗の行動を99の謎形式で紹介する。



 平成13年のNHK大河ドラマは、『北条時宗』になるという。それを当て込んだ「時宗本」が、これから各社から刊行されるだろう。本書もそのひとつだが、単にドラマの登場人物を紹介したような「時宗本」ではないのが、本書の特徴だ。

 文永11年と弘安4年の二回にわたっての蒙古襲来、時の執権・北条時宗についての詳細な考察はもちろんだが、そのほかにも、源頼朝はなぜ鎌倉幕府を開いたのか、鎌倉時代を語るうえで見過ごすことのできない日蓮上人が、なぜ法華宗への帰依を説いたのかなど、北条時宗と蒙古襲来だけではなく、鎌倉時代の全体像が99の謎形式で理解できるようになっているのが本書の大きな特色である。

 万全の警備体制を布いたにもかかわらず、蒙古軍の攻撃の前に為す術を知らず、たちまち苦戦に陥った日本軍だが……。大河ドラマを楽しむための予備知識を得るには格好の一冊といえよう。北条時宗と蒙古襲来の謎に迫る決定版。文庫書き下ろし。