書籍
- 発売日
- 2002年06月03日
- 判 型
- 文庫判
- ISBN
- 978-4-569-57754-8
阿部正弘
日本を救った幕末の大政治家
著者 | 祖父江一郎著 《作家》 |
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主な著作 | 『関東郡代御用留』(集英社) |
税込価格 | 734円(本体価格667円) |
内容 | ペリー来航により開国派・攘夷派の対立が激化する中、諸大名との協調政策により欧米諸国の圧力から日本を守った大政治家の生涯を描く。 |
開国維新を断行した救国の宰相・阿部正弘の生涯を描く長編歴史小説である。
幼少期から次代の幕政を担うエースとして嘱望されていた阿部は、17歳で家督を継ぎ、25歳で老中就任、27歳にして享保の改革を推進した水野忠邦の失脚の後をうけて老中首座に就く。以後、周囲の期待に応え責務を果たしてきた正弘であったが、西欧諸国の相次ぐ通商要求、さらにはペリー来航という空前の国家存亡の危機に直面する。幕府の対応如何では、内乱あるいは欧米の植民支配に屈するという状況であった。阿部はまず、世界情勢を的確に把握することに努め、対外貿易等の策を慎重に施しながら、一方で国内の開国派・攘夷派の対立エネルギーを見事に封じ込め、国論を開国へと統一していくのである。
一部の者から、瓢箪鯰、昼行灯などと酷評されながらも、為政者として如何にあるべきかを常に問い、国家の行末に命をかけた若き宰相を再評価する意欲作である。文庫書き下ろし。
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