挑めばチャンス 逃げればピンチ
発売日
2003年06月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57997-9

挑めばチャンス 逃げればピンチ

著者 樋口廣太郎著 《アサヒビール(株)相談役》
主な著作 『前例がない。だからやる!』(実業之日本社)
税込価格 524円(本体価格476円)
内容 安宅産業事件、アサヒビールの低迷……。幾多のピンチを卓越した経営手腕で乗り越えてきた樋口氏が、危機に強い組織の作り方を熱く語る。



 「逆境や危機のときにこそ大きなチャンスに恵まれる」……。樋口廣太郎の経営哲学はこのひと言に凝縮されているといっても過言ではない。

 旧住友銀行時代には吹原産業事件や安宅産業事件などの巨額な詐欺事件、不良債権問題に直面しながらも、陣頭指揮をとり、危機を未然に防ぐ。アサヒビール社長に転じてからは、瀕死の状態にあった組織を甦らせ、チャレンジする会社へと変貌させる。

 本書は、一歩間違えば自社の経営問題にも発展しかねない状況を、常に前向きな発想で克服してきた樋口の、卓越した経営手腕に迫る実践的経営書である。

 「最悪の状況で最も重要なことは、悪い情報を集めること」「集めた情報をパートタイマーにも共有し、全社あげて再生への意識を高めること」などは幾多の危機を乗り越えてきた樋口の言葉だけに説得力がある。しかし、これができない企業が多いのだ。経営者のみならずビジネスマンにも是非読んで欲しい一冊である。