俳句入門
発売日
1998年06月22日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-60016-1

俳句入門
初級から中級へ

著者 稲畑汀子著 《「ホトトギス」主宰、朝日俳壇選者》
主な著作 『自然と語りあうやさしい俳句』(永田書房)
税込価格 723円(本体価格657円)
内容 俳句の決まり事、句作の心得、歳時記の使い方などを易しく解説しながら、花鳥諷詠・客観写生の本質を説く。伝統俳句を見直す入門書。



 俳句は、どうすれば作れるのか。季題、五・七・五の十七音定型などの約束事から、俳句独特の省略の手法、切字の扱い、推敲の仕方まで、句作の上で欠かせない要点をわかりやすく解説する。また、四季の移ろいゆく自然を詠いあげる「花鳥諷詠」の理念、物事の本質を見て心の感動を素直に叙する「客観写生」の考え方など、高浜虚子の説いた伝統俳句の本質に迫る。著者は、近代俳句を育て、今なお大きな影響を残す高浜虚子の孫であり、小学校時代より祖父と父・年尾について俳句を勉強した。現在は、日本最大の俳句結社「ホトトギス」を率いる立場にあり、また自ら日本伝統俳句協会を設立、会長に就任している。21世紀のキーワードの1つは間違いなく「自然」である??と著者は言う。そして自然と親しみ、季節を詠むのが正しい俳句のあり方だと主張する。俳句初心者だけでなく、句歴のある人、伝統俳句や自然に興味のある人にも読みごたえある一冊。