恐慌か、新しい繁栄か
発売日
1998年09月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60021-5

恐慌か、新しい繁栄か
21世紀への選択

著者 西山千明著 《立教大学名誉教授》
主な著作 『自由経済』(中央公論社)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 現在の不況の本質は「通貨の大収縮」であるという鋭い分析と、アメリカ復活の真因への深い洞察から説く、経済再生のための緊急提言。



 ますます深刻な危機に陥っている日本経済。著者は、その危機の本質は、「財政の出し渋り」と「金融の貸し渋り」という2つの失敗による「通貨の大収縮」にあると分析する。著者はそれを踏まえて、マネーサプライ残高伸び率の引き上げ、公的資金による不良債権の買い取り等、経済再生のための大胆な提案を行なう。 本書の目次は以下の通り。<第1章>通貨の大収縮と大不況 <第2章>財政出し渋り、金融貸し渋りと不良債権 <第3章>ドン底から蘇った日本経済 <第4章>日本の潜在成長力。 著者は、現在の日本は、大恐慌寸前のデフレ・スパイラルに陥っているが、同時に、人的資本と物的資本の絶妙な「補完体制」により日本の潜在的成長力は依然として高く、政府が整合性をもった抜本的改革を断行することで、21世紀には新しい繁栄を迎えることが可能であると展望する。自由主義経済学の世界的権威である著者による、必読の一冊である。