書籍

- 発売日
- 1998年09月11日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-60285-1
ルーアンの丘
著者 | 遠藤周作著 《作家》 |
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主な著作 | 『深い河』(講談社) |
税込価格 | 1,362円(本体価格1,238円) |
内容 | 遠藤文学の原点ともいえる、フランス留学中の瑞瑞しい青春。恋、ユーモア、哀しみ、戦争、神、そして人間の善と美を描いた未発表の傑作。 |
作家遠藤周作の没後、発見された未発表のエッセイと日記。フランス留学の体験記「赤ゲットの仏蘭西旅行」は、戦後まもない荒れた日本を発ち、豊かな国で青年が出会う可笑しみと哀しみを描い遠藤文学の原点ともいうべき作品。ホームステイ先のルーアン、ロビンヌ家の人達とのあたたかな心のふれあいが心を打つ。また、「滞仏日記」では、病を得て帰国するまでの半年間の心の呟きと、恋人フランソワーズとの純愛が綴られている。死の予感に悩まされる青年の姿。もどかしいほど初々しい恋愛には、若者らしい情熱が伝わってくる。 そこには、若き日の遠藤周作の瑞瑞しい情感と人生への覚悟、信仰と懐疑、そして苦しみと哀しみが告白されている。今まで知られることのなかった、小説家を目指したひとつの知性の生身の感慨である。 人間としての誠実さと真実に対する勇気を考える……。その後の遠藤文学の最大のテーマが凝縮された、戦後文学最後の一冊である。
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