散策・哲学の庭
発売日
1999年04月21日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-60597-5

散策・哲学の庭

著者 江口克彦
山城寿美雄写真
主な著作 上司の哲学』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 京都東山山麓「真々庵」――松下幸之助が思索の場として訪れた庭園の四季折々の写真と示唆に富んだ文章をあわせて綴るフォトエッセイ。



 真々庵――京都東山山麓にある明治の有名な庭師による庭園を、昭和36年に某氏から譲り受けた松下幸之助は、自分の好むように時間をかけて手を入れ、特に晩年は思索の場として毎週のように訪れていたという。 本書は、著者がこの庭で、松下幸之助から問わず語りで折々に聞かされていた話を平易な語り言葉でまとめたものに、四季の変化を織り交ぜた写真を合わせて綴ったものである。例えば、庭木の枝を切る話をあげて、全体(組織)のためにやむなく枝(人)を切らねばならない場合もあるが、切った枝(人)に「いままでありがとう」という感謝の念の必要性を説く。すなわち、冷静に判断しつつ情を添える経営者の要諦を述べる。 まさに、真々庵の庭は、美しいその景色の向こうに松下幸之助の哲学が隠された庭であり、本書は、一枚一枚の写真を見ながら、松下幸之助が何を考え、何を願ったか、その思索の一端を手繰るビジネスマン必読の好著といえよう。