幣原喜重郎とその時代
発売日
2000年04月06日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61083-2

幣原喜重郎とその時代

著者 岡崎久彦著 《元駐タイ大使、博報堂特別顧問》
主な著作 陸奥宗光とその時代』(PHP研究所)
税込価格 2,200円(本体価格2,000円)
内容 強大ロシアを破り列強の一つとなった日本。近代化達成の後にくる日本の試練を、大正デモクラシーから満洲事変に至る歴史とともに描く。



 1912年に明治大帝が崩御すると、明治はたちまちに過ぎ去り、新しい大正の時代となる。幣原喜重郎の国際協調外交はまさにこの新しい日本を象徴するものだった。

 第一次大戦、国際連盟設立、軍縮会議、日英同盟の廃棄……。列強各国が民主主義の確立と国際協調を模索するなか、ようやくデモクラシーを達成した日本。この大正デモクラシーの時代とはいかなる時代であったのか? どのようにして日本は「昭和の動乱」の時代へと突入していったのか?

 明治維新以来の夢であった近代国家の建設と議会政治を実現した日本。この大正デモクラシーから満洲事変に至る日本の試練と選択の歴史を描き出す。

 デモクラシーの理想を信じた大正日本の栄光と挫折。親米英主義を貫いた外交官の信念と悲哀とは何か。陸奥宗光、小村寿太郎、幣原喜重郎、さらに昭和初期の外交官群像を通じ、明治維新から終戦までを描く近代日本外交史シリーズの第三弾である。