「ゆとり教育」亡国論
発売日
2000年08月03日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-61267-6

現役文部官僚が直言
「ゆとり教育」亡国論
学力向上の教育改革を!

著者 大森不二雄著 《前文部省学術国際局学術調査官、在米国日本大使館参事官》
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 日本の子供は勉強のしすぎか? 知育と「心の教育」は相反するのか? 文部省が推進する「ゆとり教育」を、現役文部官僚が批判する。



 各種調査結果により、日本の学生の「勉強嫌い」が表面化している。にもかかわらず、わが国の教育政策や論潮は「日本の子供は勉強しすぎだからストレスが溜まり、キレやすくなっている」「知育偏重を是正し、心の教育を重視せよ」といったものが支配的である。

 それが学校や子供たちにどのような影響を与えてきたか。子供にとって勉強することは「恰好悪いこと」であり、学校の先生たちにとっても「生徒に学力をつけさせることは間違った教育だ」と受け止められているという。

 文部省が推進してきた「ゆとり教育」は、こうした「勉強否定論」的な考え方をベースにしている。しかし、ここにきてようやく、「『ゆとり教育』は学校教育の自己否定である」と喝破する論者が現れた。しかも文部省のなかからである。

 「ゆとり教育」の幻想と誤謬を糾しつつ、「勉強否定論から教育を救う10のアピール」「学力向上を目指す教育改革試案」を提唱する異色文部官僚の問題作。