ガラスの海を渡る舟
発売日
2025年05月07日
概ね、この2日後に書店店頭に並びます
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90484-9

ガラスの海を渡る舟

著者 寺地 はるな著 《作家》
主な著作 『水を縫う』(集英社)
税込価格 902円(本体価格820円)
内容 「みんな」と同じ事ができない兄と、何もかも平均的な妹。ガラス工房を営む二人の10年間の軌跡を描いた傑作長編。



 大阪の心斎橋からほど近い空堀商店街で「ソノガラス工房」を営む道と羽衣子。兄の道はコミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調することができない。妹の羽衣子は、何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいた。正反対の二人は、祖父の遺言で共に工房を継いでからも衝突が絶えなかったが、ある日「ガラスの骨壺が欲しい」という依頼が舞い込み――。兄妹が過ごした十年間を描く傑作長編。