書籍

- 発売日
- 2001年08月16日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-61707-7
自閉症の子どもたち
心は本当に閉ざされているのか
著者 | 酒木 保著 《京都文教大学人間学部助教授、臨床心理士》 |
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税込価格 | 726円(本体価格660円) |
内容 | 心理療法家として千人以上の自閉症児と向き合ってきた著者。外部とのつながりを否定する彼らに人との関わりの心地よさを体験させる真摯な記録。 |
自閉症とは、人と目を合わせない、コミュニケーションがとれない、儀式的な行為を繰り返すなどの行動特性を示す精神障害の一つである。二、三歳の頃に発見されることが多く、その後の社会生活にいかに適応していくかは、本人や家族にとっての切実な課題である。
自閉症についてはこれまで数多くの研究がされてきたが、本書で著者は「肝心なことはまだほとんど分かっていない」とし、その上で、「自閉症児は心を閉ざしている」と決めつけるのは大人の側のモノサシの押し付けであると述べる。そして「いま」「ここ」を共有し、子どもたちが見ているのと同じ世界を見ようとすることで、子どもたちが抱える身体・空間・言語感覚の障害の本質を明らかにする。他者との関わりを拒む子どもたちに、人と関わり合って生きることは快い体験であることを、全身で伝えようとする著者の姿勢は、自閉症治療には直接関係のない一般の読者にも大きな感動を与えるだろう。
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