書籍

- 発売日
- 2001年12月03日
- 判 型
- 四六判並製
- ISBN
- 978-4-569-61733-6
憂国の方程式
日本、愛さぬでもなし
著者 | 宮崎哲弥著 《評論家》 |
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主な著作 | 『身捨つるほどの祖国はありや』(文藝春秋) |
税込価格 | 1,540円(本体価格1,400円) |
内容 | “非現実的なナショナリズム”で新世紀を生き抜けるか――。テロ事件からサブカルチャー現象まで、現代ニッポンを斬る気鋭の最新評論集。 |
「国を愛する」とはいかなることか。
現代日本人の愛国心の衰退を嘆じる向きがある。憂国の士を自認する彼等は、学校や家庭がもっと積極的に「国を愛する」意識を涵養すべきだと主張するが、「こうした見解や提言が言い立てられること自体がパトリオティズム(愛国主義)の不能性を明証している」と著者は指摘する。だが同時に、「自分は日本人ではない」「私は私」とのたまう恥知らずなコスモポリタン的言説に対しては、「耳を傾けるに値しない」と手厳しい。
自身をラディカル・ブディストと規定する著者は、仏教学者・松本史郎の論書を引きながら「本物の愛国心とは『愛すまいと考えても、愛してしまうことをさけられない』ものだ」と喝破する。そして説く。「私は否応なく日本を愛する。だからこそ日本を愛してはならない」と。
世間や共同体が強いてくる「道徳」でもイデオロギー的な「正義」でもない、クールな「倫理」で現代ニッポンを斬る気鋭の最新評論集。
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