それでも僕らは生きていく
発売日
2001年08月03日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-61767-1

それでも僕らは生きていく
離婚・親の愛を失った25年間の軌跡

著者 ジュディス・ウォラースタイン著
ジュリア・ルイス著
早野依子
税込価格 1,815円(本体価格1,650円)
内容 暴力男を好きになる、恋愛不全、親のようにはならない。離婚家庭で育った子供たちはその後どう生きていくのか。話題の全米ベストセラー。



 PTSD(心的外傷後ストレス障害)の苦しみは、成人してからやってきた! 父の度重なる暴力、母の家出……。恋人すら愛することができなくなったアダルトチルドレンたちが行き着いた先とは……全米が泣いたベストセラー待望の邦訳!

 本書は、幼くして両親が離婚した子どもたちを25年間追いかけて、彼ら彼女らがいかにそのトラウマを乗り越えていったかを明らかにする画期的書。

 本書で驚くのは、岡田美里が結婚してからPTSDの症状が顕著になったと言っていたように、本書に登場する多くの主人公たちは成人して誰かを好きになり、結婚するようになって初めて、以前の苦しみを想起し自由に生きられなくなるという点である。

 子どもをもつ両親、これから結婚する人たち、そして何よりも離婚家庭で育ったあなたに読んでもらいたい本である。

 私は親のようになりたくないという言葉が胸に痛い。そして挫けずに自分の人生を掴み取ろうとする姿に心打たれる一冊。