簡単に、単純に考える
発売日
2001年11月07日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61899-9

簡単に、単純に考える

著者 羽生善治著 《将棋四冠》
主な著作 『勉強の仕方――頭がよくなる秘密(共著)』(祥伝社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 決断のスピードと精度を上げる方法、型を持つな、思考のポイントを逆サイドに……。平尾誠二、二宮清純、金出武雄と21世紀に勝つ方法を語る。



 将棋会で前人未踏の七冠を達成し、羽生マジックと対戦相手に恐れられているその思考法が、平尾誠二、二宮清純、金出武雄との対談の中で明らかにされる。今まで著者の将棋の本はあったが、その戦術、勝つための考え方を一般の読者向けに語った初めての本である。

 「簡単に、単純に考える」とは、本質を見抜き、人生、勝負における最善手をつかむ思考法だと著者は語る。本質とは、誰もがそうすればいいと分かっていながら、過去の成功体験や周囲の様々な状況によって御座なりにされ、うやむやにされてしまっているものではないだろうか。

 勝負に負けてしまう人は、悪手を指して複雑な局面をつくってしまい、難しく考えるために、その複雑な局面をさらに複雑にしていく。

 勝者とは、幾多の情報を捨て、先入観や過去のデータにとらわれず、複雑なものをより簡単に、単純にでき、勝負の道筋を見つけ、逆境からの突破口を見出すのである。閉塞の時代を突破する思考法である。