日本資本主義の哲学
発売日
2002年08月26日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62316-0

ニッポン・スタンダード
日本資本主義の哲学

著者 木村剛著 《KFi代表》
主な著作 『キャピタル・フライト 円が日本を見棄てる』(実業之日本社)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 いま日本経済に必要なのは「景気回復」ではない、まっとうな資本主義を機能させることだ! 気鋭エコノミストが日本に贈る最後通告。



 エンロンやワールドコムの粉飾決算が表面化して、一人勝ちの様相を示していた米国経済が躓いた。“巨人”の躓きに溜飲を下げている向きもあるが、それは何も日本経済、日本資本主義の勝利を意味しない。むしろ、会計制度に対する「信用」を回復させるための諸施策を矢継ぎ早に打ち出す不祥事対応の姿には、米国資本主義の底力すら感じさせられる。

 ひるがえって、米国資本主義はたしかに完璧ではない。しかし、それに対する代替案をわれわれは正々堂々と提示できるのか。米国資本主義に優越する日本資本主義を見せつけることができるのだろうか。

 いまわれわれに必要なことは、米国資本主義を批判することではなく、ましてや旧き良き日本資本主義に立ち返ることでもない。「危機」「不安」と決別し、真の復活を遂げるために、新しい日本資本主義=「ニッポン・スタンダード」を確立するときだ――。気鋭のコンサルタントが「日本人を幸せにする経済」を示す。