幸田露伴と明治の東京
発売日
2003年12月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-63348-0

幸田露伴と明治の東京

著者 松本哉著 《作家、風景画家》
主な著作 『寺田寅彦は忘れた頃にやって来る』(集英社新書)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 『五重塔』『努力論』で知られる幸田露伴。現代人にはなじみが薄くなった明治の文豪の魅力を再発見。首都・東京論をはじめ読み所を紹介。



 明治を代表する文豪・幸田露伴の汲めども尽きない面白さは、いまなお新鮮であり、なんとも切ない懐かしさを覚えるものだ――。本書は、代表作『五重塔』の舞台となった日暮里の谷中霊園、生誕の地である現在の上野アメ横、人生の半ばを過ごした向島、隅田川近辺など、露伴ゆかりの地を訪ね歩き、作品の読みどころを紹介。学歴とは無縁、独学で一時代を築いた「明治の教養人」の魅力にせまる。文章と風景画で綴った新しい文学案内の書。