もてなしの心
発売日
2005年01月14日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-64071-6

もてなしの心
赤坂「津やま」東京の味と人情

著者 野地秩嘉著 《ノンフィクションライター》
主な著作 サービスの達人たち(新潮社)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 政財界の大物から芸能人まで、大勢の客に愛される赤坂の小さな料理屋「津やま」。その主人が家庭の味、東京の味への想いを語る。



 小泉純一郎、渡辺淳一、谷村新司、志村けん……。数々の著名人を虜にする赤坂の名店「津やま」。そのおもてなしのルーツは「家庭料理」と「東京の味」である。

 本書は、店の主人・鈴木正夫氏が自らが修業した昭和30年代の銀座の思い出を交えつつ、家庭料理、そして東京の味についての想いを語るもの。

 鈴木氏は言う。「料理屋の料理ではなく家庭料理こそが一番大切です」。おいしい家庭料理があってこその日本料理、それが氏の持論である。

 そしてもう一つ、鈴木氏が大切にしているのが東京の味。「東京の素材に誇りを持ち、京都の料理に負けないものを作る、それが私の夢です」と。

 料理、食卓、銀座の町と厨房の仲間、魅力的な客人たち……。そしてそれらを優しく包みこむ人情。ノンフィクションの第一人者、野地秩嘉氏の聞き書きによる、小さな料理屋の大きな「おもてなし」の物語。

 なぜ「津やま」が多くの人に愛されるのか、それがよくわかる一冊。