「ニートな子」をもつ親へ贈る本
発売日
2005年07月11日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-64399-1

「ニートな子」をもつ親へ贈る本

著者 澤井繁男著 《関西大学教授》
主な著作 『ルネサンス』(岩波書店)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 もし、わが子がニートだったら、親はどう向き合えばいいのか? 大学教授が脱ニートの道を厳しくも温かく、親身に考えた本。



 最近、その数が急激に増えてきたとして看過できない社会問題となっている「ニート」。本書は、このニートを「社会問題」ではなく、「家庭問題」としてとらえ、解決へのヒントを探るものです。

 第1部では、純粋だけれどもひ弱なニートたちの内面に迫ります。同世代間でのコミュニケーションにおいてさえ、“傷つく”のを極端に恐れる若者たち。著者はその心模様を「ガラスの破片」と比ゆします。

 第2部ではニートたちへ、第3部ではニートの親たちへ向けてメッセージを発信。「したいことが見つからない」「居場所がない」「子どもにどう接すればいいのかわからない」といった、ニートや親たちがぶつかり、悩みがちなさまざまなテーマについて真摯なアドバイスを試みます。

 自身の子育て経験を踏まえ、机上論的分析ではなく、現場的実践論が展開された本書は、ぜひ、ニート問題で行き詰っているすべての人に読んでいただきたい一書です。