書籍

- 発売日
- 2005年09月15日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-64619-0
だれが中国をつくったか
負け惜しみの歴史観
著者 | 岡田英弘著 《東京外国語大学名誉教授》 |
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主な著作 | 『この厄介な国、中国』(ワック文庫) |
税込価格 | 770円(本体価格700円) |
内容 | 「中華思想」「正統」の理想を守るためなら、都合の悪い現実はひたすら覆い隠す。現代まで尾を引く中国人の歪んだ歴史観の系譜を探る。 |
天下を統治できるのは天命を受けた唯一人の天子のみ。中国文明の“歴史の父”司馬遷が創造した「正統」の観念は、中国人がこだわる歴史認識を決定づけた。変化があっても認めない、記録しない。正史は永久不変の理想の姿を描くもの。
ところが現実には三国時代、南北朝時代と王朝が並立、しまいには北方の遊牧帝国に侵入される始末。その屈辱を晴らすため、新興民族を夷狄と蔑む負け惜しみ、それこそが「中華思想」だ。
では中国はつねに純然たる「漢人」のものだったのか? 歪められた歴史の滑稽、ここに見たり!
[内容](序)中国人の歴史観―つくられた「正統」と「中華思想」 (1)司馬遷の『史記』―歴史の創造 (2)班固の『漢書』―断代史の出現 (3)陳寿の『三国志』―「正統」の分裂 (4)司馬光の『資治通鑑』―負け惜しみの中華思想 (5)宋濂らの『元史』―真実を覆い隠す悪弊 (6)祁韻士の『欽定外藩蒙古回部王公表伝』―新しい歴史への挑戦
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