書籍

- 発売日
- 2006年10月16日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-65641-0
「近代日本文学」の誕生
百年前の文壇を読む
著者 | 坪内祐三著 《文芸評論家》 |
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主な著作 | 『靖国』(新潮文庫) |
税込価格 | 924円(本体価格840円) |
内容 | 永井荷風、尾崎紅葉、幸田露伴、藤村操、田山花袋、夏目漱石……今からちょうど百年前の日本文学の興隆を一月ずつ細緻に描いた意欲作。 |
今日まで読みつがれる数々の名作は、いかにして生まれたのか? 本書は、「近代日本文学」が誕生する瞬間をリアルに描いたドキュメント長篇評論。今からちょうど百年前の明治39(1906)年、「浪漫主義文学」が時代遅れになるとともに、新しい「自然主義文学」が本格的に開花する。
尾崎紅葉「金色夜叉」のブーム、永井荷風の文壇デビュー、田山花袋の「露骨なる描写」、夏目漱石「吾輩は猫である」の連載開始、島崎藤村の『破戒』自費出版――一般に「日本文学史不毛の時代」とされ、従来の文学史ではきちんと顧みられなかった明治32年から39年までの7年あまりの文壇事情を一月ずつ細緻に描く 。
縁遠くて小難しいものと思われがちな古典的名著も、当時の人たちにとってはきわめて身近で切実なものであった。時代の空気、多彩な人間模様……著者の周到な資料収集と卓越した筆力によって、読者はまるで同時代を生きているかのような感覚を覚えるであろう。
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