実質ハイパーインフレが日本を襲う
発売日
2006年10月31日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-65788-2

実質ハイパーインフレが日本を襲う

著者 村田雅志著 《(株)GCIキャピタルチーフエコノミスト》
主な著作 『絶対的リターンを目指すオルタナティブ投資(共著)』(すばる舎)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 アメリカ化する日本(格差社会)に、次なる追い討ちをかける物価高。所得が伸びないなかでのハイパーインフレと庶民の生活苦を描く。



 デフレ脱却が秒読みをむかえつつある。いよいよインフレ時代の幕開けなのか。高度成長時代と違い、これからは所得が伸びないなかでのインフレなので、庶民の生活を直撃する。衣食住や電気・ガスなどへの支払いが徐々に増えても、手取りが増えなければ、実感として実質的ハイパーインフレとなる。

 とくに急増中のニート・フリーター労働者は、経済的に厳しい状況に追い込まれる。所得の格差は、同時並行的に教育格差を生み、スパイラル的に格差社会を固定化する。これからの日本が、果たしてどのような社会になっているのか。われわれにどのような対処法があるのか。

 本書は結論として「ニート・フリーター層の政治参加を呼びかけ、選挙に行くこと」を勧めているが、それだけでなく、ビジネス社会で生き残るためのスキルの獲得やキャリアアップの意欲をもつことを説く。来年の景気予測よりも、5年後の社会・経済状況の把握には合点がいくはずだ。